幼稚園から抜け出した。
僕はいつも、空まで伸びた団地のてっぺんを見上げてた。
そして今は、ずっと続いていく階段を上っている。
なるべく格子の外は見ないように。
最上階に吹く風は、知らない風だ。
知らない人たちと、知らない木も見える。
多分、高いところにいる人は、僕の知らないことをたくさん知っている。
お母さんが怒って、僕を呼んでいる。
幼稚園から抜け出した。
僕はいつも、空まで伸びた団地のてっぺんを見上げてた。
そして今は、ずっと続いていく階段を上っている。
なるべく格子の外は見ないように。
最上階に吹く風は、知らない風だ。
知らない人たちと、知らない木も見える。
多分、高いところにいる人は、僕の知らないことをたくさん知っている。
お母さんが怒って、僕を呼んでいる。
風を残す