夜、静かな窓から耳を澄ませると、遠い時代からやってくるメロディを聞くことがあります。
それは星の光に乗って、今まさに僕が受信中なのです。
ルーシーは、愛のやりとりもない、騙し合いもない世界を歌っています。
そして、アダムとイヴへの祈りを捧げています。
ルーシーと共に生まれたあの星が、今、僕めがけて最期のメロディを遂に届けたのです。
これに呼応するように、僕の血液のほんのごく一部が騒ぎ始めます。
連鎖式に鼓動が暴走を始め、300万年前の企みは疑似タイムマシンの作動に成功しました。
僕は取り憑かれたようにペンを取り、我が子らを想って、大義を成そうとします。
誰にもバレないように、メロディを口ずさみます。
天国への階段を駆け上り、星に歌を届けます。
どこかの時代で、また僕のような犠牲者を生み出すために。
息を吹き込む