右手のハサミと、左手

腰のあたりまで伸び切った髪を切った。

どれくらい切ったかというと、ドライヤーがいらないくらい切った。

ハサミを手に、取り敢えずで切っていった。

首筋を撫でた寂しさは、穏やかな心地だった。

午前4時、急に我が長髪を手放したことにろくな意味はなかった。

6年間抱えていた、邪魔だな、という気持ち一つだった。

さっぱりした頭で考えてみるに、多分、僕は何かを手にしたのだ。

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