バスに運ばれる

バスに乗りました。

外はかなりの猛暑で、どこへ行っても、それを打ち消すように冷房を効かせています。

バスの車内も同じで、僕に吹き付ける冷風に、身震いしてしまいます。

窓が、暖かい。

額に伝わってくる熱も、視界を包み込むような太陽の光も、暖かさに体を預けるような感覚が心地いい。

もたれかかっているうちに、気がついたら眠っていました。

汗をだらだらと流す人たちの景色の中を、いきすぎた快適に乗り、僕はうとうと運ばれていきます。

本来、行くべきだった場所を通り過ぎ、それにも気づかずに、眠っていました。

漂流ノート#5収録

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